脳性まひヒロヤスには、生きづらい社会だと思う

行きづらい社会 感じたこと
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脳性まひのヒロヤスには、生きづらい社会である

脳性まひという障がいを持って生まれて、38歳になりました。その間楽しかったのはいつごろだろうってフッと考えてしまうことがあります。

 今まで生きてきた中では、子どものころは、無邪気でゲームや、いろいろな場所へ遊びに連れて行ってもらったりしていたので、楽しいなと思うこともありました。

年齢を重ねると共に社会の実情と大変さを実感しました!

 まだまだ気持ちは若いんですけど、10代、20代、30代後半まで、生きてきた中で、全然楽しくなかったわけではないけど、「楽しかったな!」と思うことが出来たことは、少なかったなというように思います。楽しい半面いろいろと大変だったなというのが感想です。実際、今も大変ですけど、社会的弱者というふうに言われている僕のような脳性麻痺を含めた障がい者です。

大変なのは大人になってから・・・

 生まれてから学生の間最低12年間は、療育や、教育という位置づけである意味守られていますが、18以上高校卒業と当時に教育や療育からも切り離されて福祉法も児童福祉法から身体障害者福祉法に変わります。

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児童福祉法と身体障害者福祉法の違いとは?

あくまでも僕の解釈ですが、児童福祉法は、自分の主治医のお医者さんに意見書を書いてもらえば、いつでも装具や、車椅子をつくってもらえるんです。

 一方身体障害者福祉法は、装具や車椅子を作るのに、判定医の先生の判定が必要で、そこで許可が出ないと装具や車椅子もつくってもらえないんです。
大人になってからわかったことわかったことですが、装具や車椅子も高いものです。それをバンバンとつくってしかも自己負担なしで、全額公費で払ってもらうんですから、それはシビアにもなりますよね。

大事に使う!

 逆いえば使う側の僕らも大事に使おうという気持ちになります。ただ、大人になって思うのは、大人になってからのほうが、身体の状態が変わるので、いろいろな補助具等が必要になってくるのでは?とは思います。

身体の状態が変わりやすい、あるいは、いろいろ補助具が必要、イコール、重度心身障害者ということになっているのが今の日本の福祉法です。

重度心身障害者は、18歳になっても児童福祉法のままなんです。
僕は、障がいの程度でいえば、中程度になると思います。身体障害者福祉法の車いすを新しくつくる申請を出すことができるのは5年から、6年です。
福祉法の話はこれぐらいで終わります。

バリアフリーについて

バリアフリーといえば、車椅子でも行けれるように、スロープを設置をしたり、車いす用のトイレを設置したり、視覚障害者の方のための点字ブロックを設置したりという、とりあえず整備しましたという感じが半端ない社会の公共施設です。僕は比較的左が使いやすいんですが、大半の車椅子用のトイレの手すりは、右手でつかむようになっています。使いつらい右手で手すりをつかむのは大変です。

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 一人ひとりの障害の程度にあわせてバリアフリーというのは、なかなか難しいです。それに加えて社会に出たら人権差別というものがついてきます。差別のない社会をみんなでつくっていきましょうといってもやっぱり差別というのはなかなかなくならいものです。そういう意味で脳性麻痺には生きづらい社会である日本です。

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